空前の健康志向ブームの中、今新たに人気が出てきている”肉”があります。
それは、何を隠そう”カンガルー肉”なんです。
筋肉トレーニングを行っている方々が肉を食す場合、できるだけ筋肉にいい食べ物を摂取することを意識していると思います。
よく言われているのが、赤身の牛肉等が代表的ですね。
牛肉の赤身は筋肉に良い食べ物としてはもはや定番と言えます。
その魅力は何と言っても”豊富なタンパク質”と”低脂質”な点ですね。
筋肉トレーニングを行っている方々以外にも、健康志向の一環であえて赤身牛肉を選んでいる方も多いです。
そんな赤身牛肉に替わり、新たに話題となってきているのが今回紹介する”カンガルー肉”なんです。
カンガルー肉の特徴とは
カンガルー肉は”臭みがない赤身肉”という特徴を持っています。
近年の健康志向の追い風で人気が出てきた赤身肉なんです。
今までの赤身牛肉と同様に、高タンパク、低脂質であることはもちろん、
「癖が無く食べやすい!」
といった声も上がっています。
これは脂質を抑えた肉を食べたい人にとってはとても魅力的な赤身肉と言えます。
カンガルー肉の産地はその名も有名は”オーストラリア”です。
現地では年間8000㌧ものカンガルー肉が流通しており、手軽に入手することもできるくらいポピュラーな肉なんです。
現在、オーストラリアではカンガルー肉は世界70カ国以上の国に輸出されており、その品種によって味は違ってきます。
例えば、”イースタングレーカンガルー”はコクのある肉の味わいが楽しめ、”レッドカンガルー”はさっぱりとした味わいが特徴です。
カンガルー肉は、高タンパク・低脂質なだけでなく、脂肪の燃焼を促す”共役リノール酸”も多く含まれています。
その含有量は輸入牛ヒレ肉の約4倍とも言われているんです。
これはもはや”高機能赤身牛肉”と言っても過言ではないですね!
カンガルー肉を食べるには
話題となっているこの”カンガルー肉”はいったいどうすれば食べられるんでしょうか。
もちろんカンガルー肉専門店もたくさん存在します。
そして、最近ではレストランからの問合せも増加傾向で、日本への出荷先は年内にも100店舗にまで増えるとまで言われているんです。
国内の流通量としては、2016年では25㌧前後でしたが、今年2017年には50㌧程度まで倍増する見込みです。
なんとも勢いのある伸び率ですね。
それだけポテンシャルを秘めた”肉”だということです。
カンガルー肉を食すにはレストランなどの外食以外にも個人でネットを通じて入手することも可能です。
まだ一般的なスーパーではさほど出回っていないものなのでネットでの動向もしばらくは気になるところですね。
気になるその価格ですが、カンガルー肉は現在一般的には100グラム当たり300円~500円辺りが主流のようです。
これは輸入牛肉よりも高値で、和牛よりも安値です。
今後の普及の具合によってはもう少しリーズナブルになっていくのかなといった印象でしょうか。
ここまで紹介してきたカンガルー肉ですが、実は1980年代にも一度話題となっていました。
その流通量は82年~83年にピークの200~300㌧にも達していたそうです。
当時は現在の様な整った品質管理がなされていなかったため、味、大きさ、包装形態にばらつきがありいまいち安定した供給へ定着しなかったようです。
過去に一度親しまれていた食材が、現代になり、再び新しい価値を纏って登場したということですね。
是非とも”カンガルー肉”には当時のような盛り上がりを魅せてもらいたいところです。